今回は『かまぼこジャーキー』を作ってみようと思う。 以前にTV番組で紹介されていたのを見たことがあり、それ以来とても気になっていたものだ。
その時の番組の内容はあまり覚えていないが『老舗のかまぼこ店がバーと共同で開発したもの』と紹介されていたように記憶している。 かまぼこを醤油やみりんを合わせたタレに浸けてから燻製していたんだったかな。
ちなみに、かまぼこの燻製は過去に何度も作ったことがある。 なぜかというと、
という、素晴らしいオススメの食材だからだ。 チーズや卵も燻製との相性抜群だが、かまぼこも負けてはいない。
そんな『かまぼこ』だから、味付けしてジャーキーにすれば美味いに違いない。 ただし、醤油やみりんを合わせたタレではなく、市販の焼肉のタレを使おうと考えている。
使用する食材・機材は以下の通り。 なお、塩や砂糖・キッチンペーパーやフリーザバッグ・アルミホイル・鍋やキッチンばさみなど、ほとんどの家庭で常備されているものは省略している。
かまぼこも焼肉のタレも新たに買わなければならない。 かまぼこは常備していないし、焼肉のタレは賞味期限が2年も過ぎていたので。
近所のドラッグストアでかまぼこと焼肉のタレを買った。 かまぼこは80gのものを2本買った。 白かまぼこが良かったが赤かまぼこしか売っていなかった。
よく作っている『燻製かまぼこ』なら味付けはしないが、今回は『かまぼこジャーキー』なのでもちろん味付けが必要だ。 味が沁みやすいように細長く切ってから焼肉のタレに浸ける。
カンブリア宮殿の紀文食品の回で紹介されていたと思うが、かまぼこは包丁の背を使うことで簡単に板から外すことができるとのこと。 やってみると、確かに簡単にキレイに外れた。
縦に3〜4mm幅で切り分ける。 本当ならもっと薄く切りたいところだが、包丁では難しそうなので3〜4mmにした。
柔らかいのでとても切りにくかったが、なんとか3〜4mm幅に切り分けることができた。
切り分けたかまぼこをフリーザバッグに入れて焼肉のタレに浸ける。 できるだけ空気を抜くようにしよう。
冷蔵庫に入れて3時間ほど寝かせる。 なお、1時間ごとにひっくり返して上下を入れ替えた。
燻製作りで最も大切な乾燥の工程だ。 水分が残っていると煙と反応して酸っぱくなるので脱水は丁寧に。
キッチンペーパーで焼肉のタレを拭き取る。 両面ともしっかりと拭き取ろう。
キッチンペーパーを敷いたバットに並べる。 さらに上からキッチンペーパーを被せようかと思ったが、浮き上がりそうなのでやめた。
冷蔵庫で一晩乾燥させる。 キッチンペーパーがくっつかなければいいが。
いよいよ燻煙だ。 スモークウッドはコスパが悪いので安上がりなスモークチップを使う。 10g x 2で30分ほど燻煙する予定だ。
冷蔵庫で一晩乾燥させたかまぼこを取り出す。 うん、しっかりと乾いているし、キッチンペーパーにもくっついていない。
アルミホイルで皿を2つ作り、それぞれ10gのスモークチップ(さくら)を入れる。 10gで15分ほど燃えるから、合わせて約30分になる。
スモークチップをボウルの底に置く。 なお、このボウルはダイソーで300円で売られている直径30cmのステンレスボウルだ。 ボウルの側面には空気穴を開けている。
ボウルの上に網を置いてかまぼこを乗せる。 ダイソーにはボウルとほぼ同じ直径の丸網も売っているが、はみ出す大きさの網のほうが上に乗せるフタ用のボウルが安定する。
フタはせずに強火にかける。 しばらくすると煙が出始めるが、煙の量が増えるまで強火のまま待つ。
強火のまま待っていると煙の量が増える。 このぐらいの煙になったら火を弱める。
十分に煙が出ているのでフタをしてとろ火にする。 ただし、火を弱めすぎると煙が出なくなってしまう。 煙が出続けるぐらいの火力を維持する必要がある。
今回のダイソーの30cmのボウルの場合、80℃を下回ると煙が出なくなる。
温度計を見ると80℃になっている。 このままでは煙が出なくなるので火力を少し上げる。
15分経ったところでスモークチップを新しいものに入れ替え、さらに15分ほど燻煙した。
合わせて約30分で燻煙を終え、かまぼこジャーキーが完成した。 なお、予想したよりも色が薄い。 ビーフジャーキーのような濃い色になるかと思っていたのに。
燻煙時間が30分だから、この程度の色づきなのかな。 燻煙時間はもっと長くてもよかったかもしれないなぁ。 次回は1時間ぐらい燻煙してみるかな。
今すぐ食べてみたいところだが、ここは我慢だ。 燻製は一晩寝かせた方が美味いから。
冷蔵庫で一晩寝かせたかまぼこジャーキーを取り出す。 待ちに待ったかまぼこジャーキーは、果たしてどんな味だろう。
うん、とても美味そうだ。 幅広のものと細めのものを選び、食してみる。
うん、すごく美味い。 幅広のものは弾力があって『かまぼこ感』が残っているが、細めのものは固く締まっていて魚肉とは思えない味になっている。