生クリームを使わずに作れる満足度の高いケーキといえば、やはり『プリンケーキ』ではないだろうか。 プリンだけでも美味いのに、そこにしっとりスポンジ生地が加わると...ああ、もう天国である。
前回のバケツプリン作りでは甘すぎたので今回は甘さは控える。
使用する食材・機材は以下の通り。 なお、塩や砂糖・キッチンペーパーやフリーザバッグ・アルミホイル・鍋やキッチンばさみなど、ほとんどの家庭で常備されているものは省略している。
まずは準備から。
カラメルソースに使うのは砂糖80gのみ。 プリン液には牛乳600ml + 卵5個 + 砂糖100g + バニラエッセンスを使う。 残りの小麦粉40g + 砂糖40g + バター10gがスポンジ生地用だ。
ほんどが常備している食材だったが、牛乳だけなかったのでスーパーで購入した。
準備はもう一つある。 取り出しやすくするため、ケーキ型の内側に分量外のバターを塗っておく。
次は、プリン作りで最も難しいカラメルソース作りだ。 大人のほろ苦を目指すが、ちょっと長く火にかけただけて苦すぎるカラメルソースになってしまう。
鍋に砂糖と同量の水を入れて火にかける。 火力は強火だ。
色がついてきたので火を弱火にする。 さあ、ここからは目が離せない。 火にかける時間が数秒違うだけでカラメルソースの味が随分変わる気がする。
いい色のちょっと手前で火を止め、ヤカンで沸かしておいた熱湯を加える。
出来上がったカラメルソースをケーキ型に流し入れる。 カラメルソースはこれで完成だ。
続いてはプリン液だ。 卵白が少ないとプリンが固まりにくくなるので、卵白をしっかり残すことが大切だと思う。 濾した時に卵白が残らないようにするため、我が家ではフードプロセッサを使う。
卵5個をフードプロセッサに割り入れる。 泡立たないようにメタルブレードで切り刻む。 時間にして15秒ほどだったかな。
フードプロセッサで切り刻んだ卵をボウルに移す。 少し泡立ってしまったがこれぐらいは仕方ない。
砂糖100gをボウルに足してよく混ぜる。
鍋で50℃に温めた牛乳をボウルに足し、よく混ぜる。
最後にバニラエッセンスを足してよく混ぜればプリン液は完成だ。
プリン液を濾し器で濾しながらケーキ型に流し入れる。 フードプロセッサで卵白を切っているので、濾し器にはほとんど何も残らない。
次はスポンジ生地作りだが、ここでオーブンを予熱しておく。
ガスオーブンの天板に湯を張り、160℃で予熱する。
最後がスポンジ生地作りだ。 プリン液が冷めてしまわないよう急いで作業する。
ボウルに卵2個と砂糖40gを入れ、電動ミキサーで泡立てる。
白っぽくなるまでしっかりと泡立てる。
ふるっておいた小麦粉をボウルに足す。 この時はドサッと入れてしまったが、後から考えるとふるいながら入れるべきだった。
小麦粉の粉がなくなるまでさっくりと混ぜる。
さっくりと混ぜ合わせたスポンジ生地をケーキ型に流し入れる。 入れてから気づいたが、小麦粉のダマが残っているのがわかる。
ふるいながらボウルに入れなかったのが原因だろう。
さあ、これで材料は完成した。 なお、よく見ると分かるが小麦粉の粉が浮いている。
ああ、なんてこった、スポンジ生地にバターを入れ忘れている。 スポンジ生地はすでにケーキ型に流し入れてしまった。 もう、どうしようもない。
後は焼くだけだ。 焼くだけだが、小麦粉はダマになっているし、バターは入れてない。 ああ、嫌な予感しかしない。
予熱しておいたガスオーブンにケーキ型を入れ、160℃で45分蒸し焼きにする。
プリンケーキが焼き上がった。 匂いは最高だが、表面に小麦粉のダマが見えるのが気になるところだ。 また、揺らすとプルプルしているのがわかる。
粗熱が取れるのを待って冷蔵庫へ入れる。 明日の朝が楽しみだ。
一晩冷やしたプリンケーキを冷蔵庫から取り出す。 これが本日の朝食である。 冷蔵庫に入れたときはプルプルしていたが、今はしっかり固まっている。
上に皿を乗せ、クルッとひっくり返す。 プリンケーキは型から外れて上手く皿に乗ってくれた。
うん、ちゃんと固まっている。 ただし、見た目は今ひとつかな。 側面がキレイに型から外れていない。 ケーキ型にちゃんとバター塗っておいたのになぁ。
切り分けた断面を見るとスポンジ生地がちょっと薄い。 もっとスポンジ生地は厚くてもいいかな。
食べてみると...うん、美味い。 バターを入れ忘れたとは誰も思わないだろう。 プリン部分は文句なしに美味いし、スポンジ生地の食感も素晴らしい。 そして甘さも丁度いい。
でも、プリンケーキというよりは、プリンタルトだ。