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甘太くんで蜜たっぷりの焼き芋作り(その6) (2022-02-14)

  

6回目の今日こそサツマイモ甘太くんで蜜たっぷりの焼き芋を作りたい

 

ここ最近は『サツマイモ "甘太くん" を美味しく食べたい』という思いから、焼き芋作りに挑戦している。

1回目はオーブンで焼いて "それなりに" 美味い焼き芋を作ることが出来た2回目3回目もオーブンで焼いて "より" 美味い焼き芋を作ることが出来た

4回目は低温調理器 + オーブンという組み合わせで調理してみたが出来はイマイチだった。

5回目は石焼き用の石を手に入れて石焼き + 低温調理器 + オーブンに挑戦してみたが、石焼きの段階で温度管理に失敗して黒焦げにしてしまった。

6回目の今日は、前回と同じく石焼き + 低温調理器 + オーブンという組み合わせでやってみる。

ちなみに、石焼き + 低温調理器 + オーブンという組み合わせで美味しくなったとしてもそれはゴールではない。 なぜなら、石焼き用の石はどこの家庭にもあるわけじゃないから。 どこの家庭でもできる低温調理器(炊飯器で代用可能) + オーブンで美味しい焼き芋を作りたい。

流れとしては前回と同じく、

  1. 石焼きでサツマイモを柔らかくする
  2. 低温調理器で70℃を2時間維持する
  3. オーブンで140℃で2時間焼く

となる。

使用する食材・機材

使用する食材・機材は以下の通り。 なお、塩や砂糖・キッチンペーパーやフリーザバッグ・アルミホイル・鍋やキッチンばさみなど、ほとんどの家庭で常備されているものは省略している

- 食材 -
  1. サツマイモ
- 機材 -
  1. 石焼き用の石
  2. 低温調理器(炊飯器で代用可能)
  3. オーブン
  
低温調理器は炊飯器の保温機能で代用できる。

石焼き用の石で焼く(柔らかくなるまで)

最初の工程として、石焼きでサツマイモを柔らかくする。 前回は、石に埋めてしまったこと、中火にしたこと、の2つの失敗により焦がしてしまった。 今回は焦がさずに柔らかくすることが目標だ。

両端を切ってアルミホイルで包んだ画像を拡大する
両端を切ってアルミホイルで包んだ

サツマイモを水洗いして両端を切り落とし、アルミホイルで包む。 石焼きの段階で水分を失うことのないようにアルミホイルで包んでいる。

  
最初にサツマイモを糊化して柔らかくしなければならないが、糊化には水分が必要とのことなので。
ボウルに石焼き用の石を敷き詰める画像を拡大する
ボウルに石焼き用の石を敷き詰める

ボウルに石焼き用の石(3kg)を敷き詰める。 このボウルはダイソーの30cmのステンレスボウルで、普段から燻製で空焚きしている

  
この石焼き用の石は、本来は空焚き可能な調理器具で利用するもの。 ダッチオーブンや空焚き対応の土鍋を使わなくてはいけない。 ステンレスボウルは対象外であり自己責任で行っているので真似しないように。
フタをして温度計を挿す画像を拡大する
フタをして温度計を挿す

フタをして温度計を挿す。 予熱で温度を120℃まで上げたいのだが、上げすぎると前回のように黒焦げになるので正確な温度が計れるよう温度計を使うことにした。

中火で予熱する(120℃を目指す)画像を拡大する
中火で予熱する(120℃を目指す)

中火にかけて120℃になるのを待つ。 前回の経験だと30分はかかりそうだ。

石の上にサツマイモと切れ端を置く画像を拡大する
石の上にサツマイモと切れ端を置く

約30分でボウル内の温度が120℃になった。 これで予熱は完了だ。 アルミホイルに包んだサツマイモとその切れ端を石の上に置く。

切れ端を置くのは焦げていないかを確認するためだ。 いちいちアルミホイルを開けなくてもいいように切れ端で焦げていないかを確認する。

フタをしてとろ火にする画像を拡大する
フタをしてとろ火にする

フタをして火加減をとろ火にする。 前回は中火で焦がしてしまったため、今回は慎重にとろ火から始める。

30分後、温度を確認すると105℃までしか上がっていない。 120℃を目指しているので火加減を弱火にする。

さらに30分後、温度は115℃になっている。 火加減は弱火のままで、ここからは20分ごとにサツマイモをひっくり返そう

20分後、サツマイモの下の面が柔らかくなっている。 上下をひっくり返してさらに20分後、全体が柔らかくなっているので石焼きはこれで終了だ。 さて、サツマイモはどうなっているだろうか。

石焼き後のサツマイモ画像を拡大する
石焼き後のサツマイモ

アルミホイルがサツマイモにべったりとくっついている。 アルミホイルの内側はベトベトしている...おお、蜜がたっぷり出ているようだ

なんか期待が持てそうだ。 希望を胸に次の低温調理の工程へ進む。

低温調理器で加熱する(70℃で2時間)

続いて低温調理の工程だ。 低温調理器を使って70℃で2時間ほど加熱する。

フリーザバッグに入れて低温調理画像を拡大する
フリーザバッグに入れて低温調理

柔らかくてベトベトになったサツマイモをフリーザバッグに入れて低温調理器へ。 前回は焦げて水に沈まなかったが、今回はちゃんと沈めることができた。

70℃で2時間調理する画像を拡大する
70℃で2時間調理する

設定温度は70℃で調理時間は2時間にしている。 炊飯器の保温機能が70℃前後だというから、炊飯器でも代用可能だ

低温調理後のサツマイモ画像を拡大する
低温調理後のサツマイモ

2時間後、低温調理を終えたサツマイモをフリーザバッグから出す。 加熱によって水分が出たようでフリーザバッグ内はビチョビチョだ

オーブンで焼く(140℃で2時間)

続いては、オーブン(ガスオーブン)で140℃で2時間焼く工程だ。 濃厚にするため水分を飛ばすことが目的である

オーブンに入れる画像を拡大する
オーブンに入れる

140℃に設定したオーブンにサツマイモを入れる。 ゆっくりと温度を上げたいので、あえて予熱はしていない

皿に乗せたサツマイモ画像を拡大する
皿に乗せたサツマイモ

2時間オーブンで焼いたサツマイモを皿に出す。 頼む、美味しくなっていてくれ。

焼き上がったサツマイモの断面画像を拡大する
焼き上がったサツマイモの断面

うーん、蜜は多いように見えるがなぜか水分が抜けていない。 これでは、3回目(オーブンで120℃2時間 + 140℃2時間)と同じような出来栄えじゃないか。

  

試食

味はどうだろうか。 味もひょっとして3回目と同じだろうか。

焼き上がったサツマイモの断面のアップ画像を拡大する
焼き上がったサツマイモの断面のアップ

うん、3回目と同じだ。 蜜はしっかり出来ていてすごく甘いけど、濃厚さには不満がある

なぜ1回目(オーブンで140℃3時間)のように中身が縮んで皮との間に隙間ができないんだろうか

  

結論

石焼きと低温調理という面倒な工程を増やしたが、3回目(オーブンで120℃2時間 + 140℃2時間)と同じような結果になった。

甘くて美味かったが、1回目のように中身が縮んで皮との間に隙間ができて欲しい。 蜜がもっと茶色くなって欲しい。

なお、1回目の焼き芋の断面は以下である。

140℃で3時間焼いたサツマイモ(アルミホイルなし)画像を拡大する
140℃で3時間焼いたサツマイモ(アルミホイルなし)

どうすれば、この1回目の焼き上がりを超えられるのだろうか。 オーブンで140℃で焼くという最後の工程を、2時間から3時間に増やしてみようか。 それとも、時間は2時間のままで温度を160℃に上げてみるべきか。

石焼きと低温調理の工程を増やしたことによる味の変化は感じなかった。 つまり、オーブンだけで美味しくできるのではないだろうか。 思いつくのは、

  1. オーブンで120℃で2時間(アルミホイル) + 140℃で3時間(裸)
  2. オーブンで120℃で2時間(アルミホイル) + 160℃で2時間(裸)

という焼き方だ。 もちろん、筆者の舌がバカで石焼きや低温調理で美味しくなっていた可能性があるが。

  
石焼きは、アウトドアなどの温度管理が難しい調理(焚き火やバーベキューコンロなど)ではいい結果を出すのではないかと思う。 石を敷き詰めることで温度がゆっくりと上昇するので蜜が作られやすいのでは予想している。

甘太くんはあと1本ある。 次回は、オーブンで120℃で2時間 + 140℃で3時間でやってみようかな。

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