サツマイモ "甘太くん" を蜜あふれる焼き芋にしたい。 そんな挑戦も今日で5回目になる。
1回目はオーブンで140℃で3時間焼いて甘く濃厚な焼き芋ができた。 2回目はオーブンで140℃で2時間 + 100℃で1時間焼いて蜜はやや増えたが濃厚さには欠けてしまった。 3回目はオーブンで120℃で2時間 + 140℃で2時間焼いて2回目と同じような出来だった。 4回目は低温調理器で75℃で4時間 + オーブンで140℃で2時間調理して惨敗した。
サツマイモ "甘太くん" は、もう残りが3本しかないのだ。 これ以上の失敗はしたくない、いや、できない。 そこで5回目となる今日は、
という初めての組み合わせに挑戦する。
使用する食材・機材は以下の通り。 なお、塩や砂糖・キッチンペーパーやフリーザバッグ・アルミホイル・鍋やキッチンばさみなど、ほとんどの家庭で常備されているものは省略している。
まず初めに、石焼き用の石で焼いてサツマイモを柔らかくする。 『サツマイモを美味しく焼くには、最初に柔らかくすることが肝心だ』と前回の失敗で思った。
ともかく石を手に入れなければならないが、石焼き用の石には黒石が適しているとのこと。 最初はホームセンターで造園用の砂利を購入しようと思ったが、黒い石は置いていなかった。
それならペット用の水槽の石でもいいや、と考えたが水槽用の黒石は恐ろしく高かった。 ダイソーで売っている金魚やメダカ用の石なら安いが黒石ではなかった。
試しにネットで調べてみたところ、なんと石焼き専用の石が3kgで約600円という安さだった。 迷わず即購入したのは言うまでもない。
手に入れた石焼き専用の石は、3kgで約600円という安さだった。 なお、注意書きを見ると、
と書かれている。 空焚きすることになるため、カセットコンロや屋外用簡易コンロでは爆発の危険があるということだろう。 また、石が乾いた状態で中火までというのは、石が割れて飛び散るのを防ぐためのようだ。
この注意書きを見て『水槽用の砂利にしなくてよかった』と思った。 水槽用の砂利を買っていたら、強火じゃダメなことも濡れた石ではダメなことも知らずに石焼きしていただろう。
洗って乾かした石(3kg)を30cmのステンレスボウルに敷き詰める。 3kgだと石の量が足りないかも、と思ったが十分な量である。 サツマイモ4・5本ぐらいまでなら置けそうだ。
洗って両端を切ったサツマイモを石の上に置く。 "置く" でいいのか、それとも "埋める" べきなのか悩んだ。
埋めるにしてもサツマイモが見えないぐらい石に埋めるべきか、サツマイモと石が同じ高さになる程度に石で包むのがいいのかもわからない。 わからないので、とりあえず "置く" ことにした。
フタはせずにとろ火にかける。 この状態で1時間ほど放置して様子を見てみることに。
約1時間後、石もサツマイモもあまり熱くなっていない。 石は手で持てる温度だし、サツマイモは固いままだ。
サツマイモを少しだけ石に埋めて高さが石と同じになるようにした。 これで温度が上がるだろう。
さらに温度を上げるためフタをして火力を上げて中火にした。 1時間ほどしたらまた様子を見てみる。
1時間後に様子を見ると、ボウルから湯気が上がってる。 このボウルは燻製用に作った自作の燻製器なので温度計用の穴を開けている。 その穴から湯気が出ている。
フタを開けてサツマイモを触ってみる。 うん、サツマイモは柔らかくなっている。 いい感じだ。 あと1時間ほど加熱してみようかな。
中火にしてフタをしてから2時間が経った。 フタを開けてサツマイモを触ってみると、うん、柔らかい。
石焼きはこれで終わりだ。 さあ、次は低温調理だ。
サツマイモを取り出してショックを受けた。 なんと片側が黒焦げになっている。 石に埋めたのが悪いのか、火力が強すぎたのか...おそらく両方だろう。
失敗だ...今回の実験は失敗だ。
実験失敗は確定だが、一応低温調理してみようと思う。 と思ったが、焦げたサツマイモは軽くなっていて水に浮いてしまう。
水に沈まないため低温調理はやめることにした。 レンガなどの重しを乗せれば沈むと思うが、そこまでしないと沈まない時点でもう大失敗である。
焦がすという最悪の失敗をしてしまった。 失敗の原因は、石に埋めたことと火力を中火にしたことの両方だろう。
最初はサツマイモを入れずにフタをして中火で予熱し、石が熱くなったらサツマイモを石の上に置いて弱火(またはとろ火)でフタをして加熱するのがよかったのかもしれない。 また、石焼き中は水分を逃さないためにアルミホイルに包んだ方がよさそうだ。
次回も石焼きに挑戦だ。 甘太くんはあと2本しか残っていない。 もう失敗は許されない。